Loading...

【課題は?】出産費用“自己負担の無償化”求め提言 病院経営「やっていけない」指摘も

2180 18________

14日、政府の検討会がまとめたのが、出産費用の自己負担を無償化するよう求める提言です。出産費用をめぐり、どのような課題があるのか取材しました。

この動画の記事を読む>
news.ntv.co.jp/category/society/b933674955144e41b1…

   ◇

1歳半の男の子と暮らす家族。都内の病院で初めて出産したという女性が見せてくれたのは、出産にかかった費用の記録です。

女性
「支払った額はトータルで10万円」

分娩(ぶんべん)費や入院費用などを含め、出産費はあわせて約60万円。医療保険から支給された「出産育児一時金」50万円を差し引いて、自己負担は約10万円だったといいます。

女性
「どのタイミングでどれだけかかるか、分からないのも不安」

出産費用は入院日数や手術の方法などに左右されるため、出産が終わるまで金額が分からなかったほか…。

女性
「初回の健診がやっぱりこれくらいかかりますよって」

出産までに10回以上通ったという妊婦健診でも、積み重なる費用。

女性
「そんなに貯金が多いわけじゃなかったので、やっていけるかなみたいな感じはすごく思っていた」

   ◇

出産費用が見えにくいことや、負担額に地域差がある現状。こうした状況を変えるため、政府は14日に検討会で、出産費用の保険適用も視野に、早ければ2026年度にも自己負担を「無償化」することを提言。

出産の「無償化」を求めてきた子育て支援団体は、子どもを産む際のハードルを一つ取り除くことにつながると歓迎する一方で、「無償化」には反対の声も…。

千葉県などで複数のクリニックを運営している産院は…。

ファミール産院グループ 杉本雅樹代表
「価格っていうのは自由裁量権のなかで決めていって、選ぶのは患者さんが一番いいと思う」

多くの産院では、入院中の食事や産後のケアなど、病院ごとに独自のサービスがあり、それに見合った価格が設定されています。

しかし、出産が保険適用となり価格が一定になれば、病院側がサービスに力を入れる理由がなくなり、結果的に、妊婦が選べるサービスが減るおそれがあるといいます。

ファミール産院グループ 杉本雅樹代表
「国が保障する費用というのは、少なくとも我々のような産院が運営できるような価格でないと、やっていけません」

さらに、近年は少子化が進み出産数が減っていて、経営が厳しい産院が増加。国に価格を決められることで収入が減り、閉院せざるをえない病院も出てくるといいます。

病院の経営にも配慮しながら、どう無償化を実現するのか。

厚労省は今後、医療保険の審議会で詳細を決め、来年の通常国会で関連法の改正を目指します。
(2025年5月14日放送「news every.」より)

◇メンバーシップ「日テレNEWSクラブ」始まりました
月額290円で所属歴に応じ色が変化しステータスアップしていくバッジ特典や、ライブ配信のチャットで使えるスタンプなどの基本機能が特典となります!!
youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ/join

◇日本テレビ報道局のSNS
X twitter.com/news24ntv
TikTok www.tiktok.com/@ntv.news
Facebook www.facebook.com/ntvnews24
Instagram www.instagram.com/ntv_news24/?hl=ja

◇【最新ニュース配信中】日テレNEWS
news.ntv.co.jp/

#出産費用 #無償化 #少子化 #日テレ #newsevery #ニュース

コメント