
ポストコロナのSFを語る
2022年3月4日(金)文喫 六本木
登壇者:立原透耶 林譲治 藤井太洋 池澤春菜
【内容】
2020年2月。新型コロナウイルスのパンデミックにより、わたしたちの生活は決定的な変容に迫られました。あれから2年。いまだ終わりの見えないコロナ禍で、わたしたちの未来はどこに向かうのか。
2021年4月に刊行された、日本を代表するSF作家たちがポストコロナの世界を描いた全19篇の書下ろしアンソロジー『ポストコロナのSF』(ハヤカワ文庫JA)を題材に、これからのSFについて4名の方に語っていただきます。
【登壇者プロフィール】
・立原透耶
1969年大阪生まれ。作家・翻訳家。日本SF作家クラブ、中国SF研究会会員。1991年に「夢売りのたまご」でコバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞、文庫デビュー。訳書に『三体Ⅱ 黒暗森林』劉慈欣(共訳、早川書房)、編集に『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(新紀元社)他多数。2021年、第41回日本SF大賞特別賞を受賞。
・林譲治
1962年北海道生まれ。前・日本SF作家クラブ会長。臨床検査技師を経て、1995年『本間第9軍中東進撃ス――大日本帝国欧州電撃作戦1』(共著、飛天出版)で作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、『ウロボロスの波動』『ストリンガーの沈黙』『ファントマは哭く』と続く《AADD》シリーズをはじめ、『記憶汚染』『進化の設計者』(以上、早川書房)《侵略者の平和》シリーズ、『暗黒太陽の目覚め』(以上、ハルキ文庫)など、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表している。ミリタリーSFシリーズ《星系出雲の兵站》で第41回日本SF大賞を受賞。その他の著書に《大日本帝国の銀河》シリーズ(ハヤカワ文庫JA)など。
・藤井太洋
1971年奄美大島生まれ。SF作家。ソフトウェア会社に勤務する傍ら小説を執筆し、2012年、電子書籍で『Gene Mapper -core-』を発表、翌年にそれを増補改稿した『Gene Mapper -full build-』(ハヤカワ文庫JA)で作家としてデビュー。2015年、『オービタル・クラウド』(ハヤカワ文庫JA)で日本SF大賞、第46回星雲賞を受賞。第18代日本SF作家クラブ会長に就任する。2019年、『ハロー・ワールド』(講談社)で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に『アンダーグラウンド・マーケット』(朝日文庫)『ビッグデータ・コネクト』(文春文庫)『公正的戦闘規範』(ハヤカワ文庫JA)『東京の子』(KADOKAWA)など。
・池澤春菜
声優・書評家・エッセイスト。2020年9月より、日本SF作家クラブ会長。著書に『乙女の読書道』(本の雑誌社)、『最愛台湾ごはん』(KADOKAWA)、『SFのSは、ステキのS』(早川書房)、『はじめましての中国茶』(本の雑誌社)、『おかえり台湾』(高山羽根子との共著、インプレス)、『ぜんぶ本の話』(池澤夏樹との共著、毎日新聞出版)、翻訳書にブレイク『無垢の歌』、スティーヴンソン『⼦供の詩の庭』(ともに池澤夏樹との共訳、毎日新聞出版)、劉慈欣『⽕守』(KADOKAWA)など。
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